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2018.03.27

内視鏡の検査の種類を紹介!胃と大腸の他には?

今回は内視鏡検査の種類をご紹介したいと思います。当院では主に胃・大腸の内視鏡検査を行なっていますが、その他にはどんな検査があるか紹介します。

内視鏡検査の種類

内視鏡検査の種類●上部消化管内視鏡検査
上部消化管とは、食道・胃・十二指腸を指し、口または鼻から内視鏡を挿入し、異常の有無を観察します。いわゆる「胃カメラ」と呼ばれるものです。

内視鏡を口から入れる経口内視鏡検査が主に知られていますが、痛みや違和感を緩和できる鼻から入れる経鼻内視鏡もあります。

●膵臓・胆道内視鏡検査
消化酵素(膵液)を分泌する「外分泌機能」と、血糖をコントロールするインスリンなどのホルモンを分泌する「内分泌機能」をもつ膵臓や胆道を検査する内視鏡検査です。
検査の内容を大きく分けると、超音波機能の付いた内視鏡を用いて胆道や膵臓の異常を調べる超音波内視鏡検査(EUS)、その検査で見つかった病変に対して針を刺し組織を採取する超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)、胆管や膵管を造影しながら結石を取り除いたり、ステントと呼ばれるチューブを留置し黄疸などの改善を図る内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)に分かれます。

●小腸内視鏡検査
小腸内視鏡検査は、消化管の出血、小腸の腫瘍、炎症性疾患などの観察のために行われます。
上部消化管内視鏡検査と同じように口から挿入する方法と、大腸内視鏡検査と同じように肛門から挿入する方法があります。

●大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は、大腸のポリープやがん、出血、炎症等を観察するために行う検査です。
組織検査のために一部を採って調べたり(生検)、ポリープ切除などの治療を行うこともできます。
検査方法は大きく分けると2種類あり、下痢、便秘、腹痛、下血などで受診された場合に急性腸炎や炎症性腸疾患の鑑別診断や大腸がんの有無の確認のために行うS状結腸内視鏡検査、より詳細な大腸の検査をする場合に行う全大腸内視鏡検査があります。

●超音波内視鏡検査
超音波内視鏡検査は、超音波装置がついた内視鏡で、体の内部から超音波検査を行う検査です。
超音波検査というと体の外から行われるものだと知られているかも知れません。体の内部から行うことで、空気や腹壁、脂肪、骨などが邪魔することなく、より詳しい情報を得ることが可能になります。主に胃・食道・十二指腸・大腸・膵臓・胆道の検査で使用され、各臓器の状況や血管・リンパ管の情報などが得られます。

当院では、これらの検査の中でも、上部消化管内視鏡・大腸内視鏡に秀でていますので、お体で気になることがある方は気軽にご相談ください。