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2018.04.23

胃・大腸内視鏡検査でどんな病気が発見できるか?

胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査は定期的に受診されることをおすすめしていますが、この検査によってどんな病気が分かるのでしょうか?ご紹介したいと思います。

急性胃炎

様々な原因で起きる胃粘膜の炎症です。胃の不快感や痛み、むかつき、嘔吐、吐血、食欲不振などの症状があらわれます。

慢性胃炎

胃の細胞が萎縮して修復されずに進行する病気です。慢性的に萎縮し胃酸の分泌が減少する状態が続きます。空腹時や夜間の胸やけ、食後のむかつき、もたれなどの症状があらわれます。

胃潰瘍

胃酸が何かしらの原因によって胃粘膜まで消化してしまい、胃の壁がただれて傷ついてします病気です。みぞおちの痛みや背中の痛みが起こり悪化していると出血もおきます。

胃ポリープ

胃ポリープは胃の粘膜上皮に局所的に隆起した病気です。
一般的には無症状ですが、同時に慢性胃炎が発症している場合は、胃もたれや不快感、食欲不振などの症状があらわれる場合があります。

早期胃がん

胃がんは胃炎や萎縮した胃の粘膜から発生するとされています。胃がんは早い段階では自覚症状がない場合が多いです。症状が出る場合は、胃の痛み、不快感、違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などがあげられます。しかしながら先にあげた胃炎や胃潰瘍などと症状が似ていますので、きちんと検査をする必要があります。

ピロリ菌の有無

ピロリ菌は胃の粘膜に生息している細菌です。子供の頃に感染し、一度感染すると除菌しない限り胃の中に棲み続けることが多いです。ピロリ菌に感染すると炎症が続きます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸の逆流によって引き起こされる病気です。
胃酸が逆流すると食道粘膜は傷つき炎症を起こします。逆流が繰り返し起こると、食道粘膜にただれや潰瘍が生じ、胸やけや呑酸などの不快感が生じます。

食道がん

食道がんは食道の内面を覆っている粘膜の表面からできます。初期には自覚症状がほとんど出ません。進行すると、食事後の胸の違和感、飲食物のつかえる感覚、体重減少、胸や背中の痛み、声のかすれなどが発生します。

十二指腸潰瘍

十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。20代〜40代に発症することが多く、腹痛、吐血、下血が起こります。

大腸ポリープ

大腸粘膜に隆起する組織を大腸ポリープといいます。小さなポリープはほとんど症状がありませんが、大きくなると便潜血や鮮血便の症状が出ます。

大腸がん

大腸がんはS状結腸と直腸にできやすいがんです。がんが進行すると、血便、下血、下痢、
便が残る感じ、お腹の張り、腹痛、貧血などの症状があらわれます。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に炎症が起きて、ただれたり、潰瘍が発生します。発症早期には、血便以外の症状がほとんどなく、痔による出血と誤りやすいため注意が必要となります。

虚血性腸炎

大腸の血流障害により大腸粘膜に炎症や潰瘍が発症する病気です。突然の腹痛や下痢、下血の症状があらわれます。

このように、症状が出ない病気もあり、放置すると命に関わる病気に進行する可能性がありますので、胃・大腸の内視鏡検査を通して、ご自身の健康を管理されることをおすすめいたします。