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2018.05.16

大腸ポリープとは?できる原因や症状、種類について

当院では、大腸の内視鏡検査及び大腸ポリープの日帰り手術を行っています。
ポリープという言葉は一般的に使われていて多くの方がご存知のものですが、今回はこの大腸ポリープについて詳しく紹介したいと思います。

大腸ポリープとは何か

大腸にできる隆起性の病変を大腸ポリープといいます。見た目は「いぼ」のような形をしています。
大きさはまちまちで、小さいものだと1mm程度、大きいものだと数cmのものまであります。
「ポリープ」という言葉は、この突起物を指す言葉であり、病気の名前ではありません。

「ポリープ=癌」ではありません

ポリープには、腫瘍性のものと腫瘍性ではないものの2種類に区別できます。
腫瘍性ではないものには炎症性や過形成性といわれるものがあり、腫瘍性のものには腺腫や癌が含まれます。
では、腫瘍性のポリープだったら癌で命を落としてしまうのかというと決してそうではありません。
ポリープの形をしているうちは、早期の癌である可能性が高いのです。よって、ポリープとして見つかった方が早期に処置ができるため、そのまま放置されることに比べたら、見つかって良かったと考えるべきなのかもしれません。

できる原因は?

大腸ポリープは、40歳ごろから患者数が増え始め、加齢とともに増加していくといわれています。そして、女性よりも男性の方がなりやすい傾向にあります。
原因と考えられるもの一つが食生活の影響です。
食事が欧米化(肉食が中心)になることで、食物繊維などを含む野菜などの摂取が減少していることが影響していると考えられます。

ポリープの症状

ポリープが小さいうちは、無症状がほとんどです。大きくなってくると、排便時に出血したり、腹痛や下痢、お腹の張りなどの自覚症状が現れることがあります。

治療方法

一般的には、径6mm以上の良性のポリープまたはリンパ節への転移の可能性がほぼなく一括で切除できる癌は内視鏡での治療となります。病変を調べて、転移が考えられる場合には、手術などでの治療が必要になります。

兎にも角にも、定期的に内視鏡検査を行なって、早い段階で異変を見つけることが病気の完治に繋がりますので、少しでもご心配な方はお気軽にご相談ください。