胃の内視鏡検査で見つけることができる病気の一つに食道炎があります。食道炎は食道の粘膜に炎症が起きる病気ですが、具体的にどのような病気なのでしょうか?
また、原因や症状などを紹介したいと思います。
食道炎はこんな病気
食道炎は食道の粘膜が炎症を起こして、潰瘍などが発生する状態です。
この食道炎の中で、もっとも患者さんが多いのが、「逆流性食道炎」です。お聞きになったことがある方も多いのではないでしょうか?
これは、胃酸を含む胃の内容物が食道内に逆流することで食道の粘膜を傷つける病気です。
その他に、カビによる食道カンジダ症、ウイルスによるヘルペス食道炎、医薬品の影響による薬剤性食道炎などいくつかの種類があります。
症状は?
初期の症状としては、胸やけやもたれた感じなどの不快感があるのが一般的です。
症状が進行すると、飲み込んだ時のしみる感覚や胸の痛みが起こり、重症の場合は吐血することもあります。
症状が出て辛い思いをしてからの治療ではなく、定期的な検査でチェックすることが望ましいと考えています。
原因は?
先ほどご紹介した逆流性食道炎の場合は、胃液の逆流を防ぐ下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の働きが弱くなることが原因です。これにより、胃酸・胆汁・膵液が食道に逆流してしまうことになります。
その他、カビやウイルスや原因になっていたり、免疫力の低下が原因になる場合もあります。
胃の内視鏡検査で早期発見を
内視鏡検査では、主に以下の項目をチェックします。
・食道粘膜の色の変化
・潰瘍などの有無
・粘膜の肥厚や隆起
レントゲンなどと違い、患部を直接見ることができるため、小さな異常でも早期に発見することができる点が利点になります。
気になる点がありましたら、クリニックにお問い合わせください。