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2018.11.01

胃潰瘍の検査方法は?放置して悪化するとどうなるのか

前回は胃潰瘍がどんな病気でその原因や症状、予防方法などを紹介しました。
今回は胃潰瘍を見つけるための検査方法や、潰瘍を放置した場合は、悪化してどのような症状が出るかなどを紹介したいと思います。

胃潰瘍の検査方法

胃潰瘍の検査方法には主に2種類あります。

1、バリウムによるX線検査
造影剤(バリウム)と胃を膨らませる炭酸ガスを発生させる発泡剤を飲んで胃を写し出す検査方法です。
発泡剤を飲むとゲップが出やすくなりますが、胃の粘膜を見やすくするためにゲップを我慢する必要があります。医師が透視を行いながら撮影する直接撮影と、集団健診に用いられる間接撮影があります。

●直接撮影
医師がX線モニターを見ながら詳しく検査します。必要に応じて生検して診断を行います。

●関節撮影
バリウムを飲んで、胃のすべての皺壁が写るように一定の体位をとりながら複数枚撮影し、あとでフィルムを読影します。

2、内視鏡検査
小型のカメラを装着した細い管(直径5mm~10mm程度)を鼻から挿入し、胃を直接観察します。粘膜の微細な変化も鮮明に見えることから、凹凸の少ない病変や出血なども確認する事ができます。

放置して悪化すると?

胃潰瘍を放置して症状が悪化すると、潰瘍が血管を破って大出血を起こすリスクがあります。また、胃の壁に穴があき、そこから消化物や消化液が胃の外に漏れ出して急性腹膜炎を起こす可能性もあります。
急性腹膜炎になると腹痛、腹部膨満感、発熱、頻脈、頻呼吸、嘔吐(おうと)などが起こります。さらに症状が重くなると激しい腹痛に加え、腹部全体が板のようにかたくなるので、急ぎ治療が必要になります。

早期発見、早期治療が肝心ですので、定期的に検査を受けられることをおすすめします。