超音波検査
周波数の高い音波(超音波)を体に当てて、返ってくるエコー(反射波)を映像化し、体内の状態を調べる検査法です。
頚動脈エコー
動脈硬化の指標として、左右の頚動脈エコーを行います。
動脈壁の厚さによって、患者さまの動脈硬化の程度がわかります。また、高脂血症の治療中、定期的に検査することで治療効果の有無を確認することもできます。
甲状腺エコー
甲状腺の腫大、腫瘤が認められた場合、甲状腺エコーを行うことでバセドウ病、甲状腺がん、腺腫様甲状腺腫などの診断ができます。診断が困難な場合は、エコー下穿刺吸引細胞診を行うことで確定診断が得られます。
乳腺エコー
乳がんの診断のために行います。20代、30代の若い女性の場合、マンモグラフィーよりも病変を発見しやすい場合もあります。穿刺吸引細胞診を行うことで、確定診断が得られます。
腹部エコー
- 肝臓慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝腫瘍(肝がん、血管腫、嚢胞など)などの診断ができます。
- 胆嚢胆石、胆嚢ポリープ、胆のうがんなどの診断ができます。
- 胆管がん、胆管結石などの診断ができます。
- 膵臓急性膵炎、慢性膵炎、膵がんなどの診断ができます。
- 虫垂炎の診断ができます。
- 消化管小腸、大腸の拡張、腸重積、イレウス、がんなどの診断ができます。
- 腎臓水腎症、腎結石、腎腫瘍などの診断ができます。
- 前立腺肥大、腫瘍の診断ができます。
- 子宮・卵巣子宮筋腫や腫瘍の診断ができます。
- 脾脾腫、脾腫瘍の診断ができます。
- 膀胱腫瘍、結石、排尿障害の診断ができます。
肛門エコー
肛門周囲膿瘍、痔ろうの診断ができます。また、痔ろうのタイプもわかるため、治療方針、手術術式の決定に重要な検査です。
体表エコー
耳下腺、体表リンパ節の異常や皮膚・皮下腫瘍の診断ができます。